バンジージャンプが生まれた国が、パンデミックから立ち直ろうとしている。ニュージーランドの南島では、活気を取り戻したクイーンズタウンが、世界中から冒険好きの旅行者たちを再び迎え入れている。人口1万5000人ほどの湖畔の町には、スキーや周辺の山々でのハイキングを楽しむために、多くの行楽客がやって来る。
なかでも注目を集めているアクティビティはサイクリングだ。NPO「クイーンズタウン・トレイル・トラスト」は2025年までの完成を目指して、オフィスや学校、街中のスポットをつなぎ、通勤とレジャーに活用できる自転車ルートのネットワーク構築を進めている。そのハイライトと言えるのが、クイーンズタウン・トレイルと呼ばれる総延長130キロのルートだ。ワカティプ湖畔をスタートし、湖と山々の美しい風景を眺めながら、クイーンズタウンとその周辺をめぐる、初心者から楽しめる4日間のルートとなっている。
冒険好きなサイクリストには、バックカントリーに分け入る全長50キロのコロネット・ループ・トレイルがおすすめだ。標高1649メートルのコロネット山を周回するルート沿いには滝や峡谷、ブナの森が点在し、アロー川の岸辺では19世紀に中国からやって来た金鉱作業員たちが暮らした集落の面影を感じることができるだろう。
※「いつか訪れたい旅先25 2023年版」ほか、旅の記事は「旅・文化の記事一覧」でまとめてご覧いただけます。
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